Intruder

collaborated with 関根大樹 Daiju Sekine

主体は、統合されていた世界に夾雑物として紛れ込むが、そこで開いた穴はすぐにイメージにより縫い合わされる。
苦痛と恥辱こそが、主体を物質化し、世界に紛れ込んだ染みとして、レンズの汚れのように画面に写し込む。
それは、撮られないで撮ろうとして失敗し捕捉された、侵入者だ。
人々は<わたし>に気づいていないが、人々でも<わたし>でもない何かが、いかに素早く(生を)横切ろうとしても、<わたし>をとらえている。